本企画を始める理由

こんにちは!SPORT GLOBALインターン3期生のちぇけです。今回、体育会×キャリア×海外という軸で、連載企画を始める事になりました。その理由について、自分の簡単な自己紹介も兼ねて少し説明します。

私は、幼少期からサッカーを続けていて、小中高とサッカー漬けの生活を送っていました。

大学進学にあたって「海外」や「留学」というものに興味を持ちながらも、プレーヤーとしてまだまだ成長できると思ったため、悩んだ末にサッカーを競技として真剣に続けることに決め4年間体育会サッカー部に所属していました。

3年次になると周囲が就職活動を始め、自分も同じタイミングで卒業後のキャリアに関して真剣に考え始めました。
幼い頃からヨーロッパサッカーが大好きだったこともあり海外でサッカーに携われる仕事をしたいと漠然と考えていた際に、偶然SPORT GLOBAL と出会い現在はご縁あってインターンをしています。
そして自身の卒業後のキャリアに関しては最終的に悩みまくった末に、海外の大学院に留学することが海外サッカーに携わるためにベストだと考え、その準備のため休学しており、現在大学5年生です。

キャリアに悩んでいた際に自分自身が体育会に身を置いていたことや、前述の体育会学生向けの就職支援サービスなどをいくつか利用させていただいた中でよく感じていたのは、「就職以外の選択肢に対する情報やサポート、サービスが少ない」ということです。

OB・OGで卒業した後に海外に進学、就職する人はほとんどいなかったですし、就職支援サービスを利用しても具体的で有益なアドバイスや情報が得られることは稀でした。

そこで、海外×スポーツ×留学・就職を軸とするここSPORT GLOBALで、「海外×スポーツ』に関心がある体育会学生とその選択肢を一緒に検討できるような企画を作ろうということで「体育会×キャリア×海外」始めます!

そもそも大学の体育会とは?

まず初めに、そもそも体育会とは何なのか、漠然としたイメージは既に共有されているかと思いますが今一度ここで定義を明確にしておきます。

「体育会」=『大学がオフィシャルに運営する運動・スポーツ系部・クラブ(サークルを除く)に所属している(いた)人』
引用:就職と体育会系神話 大学・スポーツ・企業の社会学、束原文郎(2021)

日本において体育会学生は大学生のおおよそ8%しかいないといわれておりどちらかと言えばマイノリティに分類される人たちです。

体育会学生は時間の制約が多いです。体育会学生といっても競技や大学によって千差万別であることは承知していますが、一般的には週の多くの時間を部活に費やし、それに加えて大学での授業、勉強・アルバイト・交友関係の時間等々、大学生以前と比較すれば格段に自由で多くの時間があるといえるかもしれないですが、体育会に所属していない学生と比べたら時間の制約が多い印象です。

“スポーツは払ったコストに対して得られるものが少なすぎます。そもそも無給であれほどの時間とコミットを提供すること自体、正気の沙汰ではありません。コストパフォーマンスなどの資本主義の原理原則で考えた時に行き詰まるのは当然のことでしょう。効率性というモノサシしか持たないのならアルバイトをする方がよっぽど合理的です“
(敗北のスポーツ学 セカンドキャリアに苦悩するアスリートの構造的問題と解決策 2022年 井筒陸也著 より引用)

それだけの多くの時間を費やしても体育会で培った競技のスキルは、学生を卒業し社会に出てしまえば、プロ選手にならない限り役に立つことはありません。大学生であるならばその比較的自由に使える時間を英語やプログラミング、PCスキルなど実社会で大いに役に立つと考えられるスキルや、企業のインターンシップへの参加や海外を旅するなどの経験をすることに費やした方がよっぽどよさそうなものです。

それでもなぜ彼らは体育会で競技を続けることを選んだのか?
体育会での経験を経たからこその学びはあるのか?
どのようにその経験を自身のエネルギーとしてきたのか?

そんな疑問を本企画では深掘りしていきます。

体育会とキャリア

体育会系の大学生の卒業後の進路としては、就職が7割超を占めています。

(2021年9月発刊 旺文社「大学真の実力 情報公開BOOK」調査データより引用)

そのため就職活動に対する学生に対する支援体制やサービス、情報は充実していましたが、加えて近年では体育会学生向けの支援サービスが数多くみられるようになりました。

体育会学生限定イベントの開催や、体育会出身の方々による就活相談の機会などにのみならず、大学スポーツの振興を掲げるUNIVAS(一般社団法人大学スポーツ協会)も2019年に発足され、メイン事業の一つとして学生アスリートデュアルキャリア形成支援を軸とし就職支援サービスを展開していることからも、体育会×キャリアへの関心の高さが伺えます。

一方でこのことは、「体育会学生のキャリアが課題である/なり得る」ということを示唆しているとも捉えることができます。体育会という組織は一般的にホモソーシャルな(同質性が高い)コミュニティであることが多いです。

これに関しても競技や大学によって多種多様であることは間違いなく、あくまで経験則ですが、特にいわゆるメジャースポーツの部活では幼少期から続けてきた人が多くそのバックグラウンドは似通っている傾向があると感じています。恐らく共感できる方は多いのではないでしょうか?

競技的なバックグラウンドに加えて学力的にも同じような層の人々が集まる「大学の体育会」という環境に4年間身を置き社会との接点を多く持たないままキャリアの選択を迫られる、ということが課題となり得る要因の一つなのではないかと考えます。

体育会、世界へ飛び立て!?

「留学」という言葉が身近になっており、周囲にも留学経験者がいるということは珍しいことでは無くなってきています。しかし海外の良し悪しを置いておき、文部科学省データによると留学を経験する大学生は約3%のみ(※)です。さらにこの中で1カ月未満の留学は全体の約3分の2を占めており、3カ月以上の留学は4分の1以下となっています。(コロナの影響を受ける前で最新の2019年のデータより)
(※)2019年度の上記留学者数107,346人を同年度大学生数2,918,668人で割った。(大学生数は令和元年度 文部科学省「学校基本調査」より引用。)

(文部科学省 2023年3月発表「外国人留学生在籍」及び「日本人の海外留学者数」より引用)

体育会学生の留学経験者の割合はこれよりもさらに下回ることでしょう。データを顧みても「体育会×海外」が身近であるとは言い難そうです。

体育会生が海外留学を目指すハードルは決して少なくないです。体育会に所属しながら留学に行くとなれば一定期間チームを離れることによるチーム内競争からの離脱、不安。

体育会引退後に目指すにしても、同じような状況から海外に行った経験のある人が周囲に少ないことや競技を続けながらの語学や費用面の準備や情報収集等。

そのような中でも体育会に所属/その経験を持ちながら様々な道を経てなぜ留学し、何を考え行動したのか。どのような学びを得たのか、などの先人の方々のストーリーを知ることは海外に行く/行かないにしろ自分を相対的に捉え、向き合うという点において大いに価値があるのではないかと考えます。

本企画の進め方

今後、主に体育会経験者で海外留学/経験を持つ方々へのインタビューを中心に連載していく予定です。

基本的には「体育会」に焦点を当てた企画になっていますが、体育会に所属された人々に限定されたものではなく、スポーツを真剣に取り組んだ経験がある方や海外に興味がある人といった方々と、「海外」というキャリアの選択肢などを中心に一緒に検討していける、そういう企画にしていきたいと考えています。

よろしくお願いします、ご期待ください!

フィードバック募集中!

SPORT GLOBAL 新企画 体育会×キャリア×海外 第1回 イントロダクション、いかがでしたか?
質問やフィードバックなどありましたら、こちらのお問い合わせフォーム、またはinfo@sportglobal.jpにメールをお送りください。

毎日更新!SPORT GLOBALの最新情報を
Twitter/Facebookでチェックする