※この記事は2021年8月4日にSPORT GLOBALメンバー秋田・辻がオレゴン大学の入学担当責任者Jared Barlow氏に行ったインタビューをもとに作成。

概要

オレゴン大学の大学院ではThe Oregon MBA(スポーツビジネス専門のMBA)およびMaster of Science in Sports Product Management(スポーツ用品マネジメント専門のマスター)の2つのスポーツ系プログラムを提供しています。

The Oregon MBA

◼️コースの設立年:2008年

◼️運営機関:Lundquist College of Business

◼️場所:ユージーン/オレゴン(アメリカ合衆国)

◼️授業料:$42,487 ※詳しくはこちらへ

◼️URL: 公式ホームページ

Master of Science in Sports Product Management

◼️コースの設立年:2015年(オンラインコースは2019年にスタート)

◼️場所:ポートランド/オレゴン(アメリカ合衆国)

◼️入学定員:55名(オンラインコースは45名)

◼️コース期間:18ヶ月(オンラインコースは21ヶ月)

◼️授業料:$78,000 ※詳しくはこちらへ

◼️URL: 公式ホームページ

オレゴン大学の特徴

その1:アメリカ発のビジネススクール内のスポーツMBA

Jared Barlow氏Jared Barlow氏

MBAに関しては、スポーツの世界でも抜きん出ているコースだ。我々は、MBAの中にスポーツに特化したコースがある。ビジネススクールの中にスポーツがあるというのは、アメリカの中でも初めてで、一番歴史が長い。26年以上これでやってきた。

その2:「戦略提案プロジェクト」の機会

Jared Barlow氏Jared Barlow氏

もうひとつの特徴は「戦略提案プロジェクト」の機会だ。いわゆる実際の組織で戦略を立てる、コンサルティングのような実践的なの経験をすることだ。例えば、ナイキやアディダス、アンダーアンマー、VISA、アメリカンエクスプレス、Johnson&Johnsonなどの企業から、アメリカオリンピック・パラリンピック委員会のような組織に行くこともある。そこでは、アイディアを出しながら、デザイン、コンセプトの実行、テストからローンチなどビジネスにおけるすべての局面を経験することになる。

その3:魅力的なキャンパスやヘイワールドフィールドというトップクラスの施設

Jared Barlow氏Jared Barlow氏

我々は2つのキャンパスを拠点にしている。スポーツ用品マネジメントコースはナイキやアンダーアーマーなど、多くの世界的企業が集まっているポートランドにあり、MBAコースはユージーンにある。それぞれ最適な場所にあると思う。
ヘイワードフィールド(詳しくはこちらの記事を参照)2020年に回収工事をし、素晴らしい施設になった。今年はオリンピックトライアルが行われ、来年に世界陸上を控えている。ナイキが生まれた歴史があり、陸上の聖地のようなところである。MBA学生はAthletic Department(スポーツ局)を通してインターンやTAとして関わる可能性も今後あるだろう。

入学情報

The Oregon MBA

必要書類

・オレゴンMBA応募書類(志望動機、推薦状2通、履歴書)
・オレゴン大学修士プログラムの応募書類
・GMATもしくはGRE
・成績証明書
・英語のレベルが分かる証明書(TOEFL、IELTS、PTE、Duolingoなど)

※詳しくはこちらへ

Master of Science in Sports Product Management

必要書類

・オレゴン大学修士プログラムの応募書類
・推薦状2通
・履歴書
・小論文
・GMATもしくはGREのスコア
・成績証明書
・語学能力を証明する書類
・作品の見本

評価される素質

・スポーツ業界もしくはアウトドア用品業界に対する情熱
・チームワーク
・コミュニケーションスキル
・大学卒業後、1〜3年の就業経験(推奨)
・スポーツメーカーでの経験(推奨)

※詳しくはこちらへ

Jared Barlow氏Jared Barlow氏

将来何がしたいか、しっかり考えること。また、オレゴン大学は人気のプログラムであり、世界中の学生が集まってくる上、学部時代よりも勉強は大変なので、勉強は怠らず、より高い成績を求めてください。

プログラム内容

The Oregon MBA

The Oregon MBAを取得するためには以下の必修科目(9コース)および選択科目を履修する必要があります。

  • ACTG 612: Financial Accounting (3単位)
  • OBA 612: Quantitative Methods for Managers (3単位)
  • FIN 612: Fundamentals of Finance (3単位)
  • MGMT 612: Managing Individuals and Organizations (3単位)
  • MKTG 612: Marketing Management (3単位)
  • OBA 613: Operations Management (3単位)
  • FIN 613: Managerial Economics (3単位)
  • MGMT 614: Strategic Management (3単位)
  • BE 625: Business Law and Ethics (3単位)

Master of Science in Sports Product Management

Master of Science in Sports Product Managementでは18ヶ月間かけてスポーツおよびアウトドア用品のライフサイクルに必要なスキルを学びます。
※詳しくはこちらへ

卒業後の進路

Q:現役生に対してどのようなキャリアサポートを提供していますか?

Jared Barlow氏Jared Barlow氏

2年生になると、夏休み前にキャリアの準備に関する宿題がある。さらにスポーツビジネスに特化したキャリアコーチが学生個々のキャリアについて考え、企業の訪問等をする。また、MBA学生に共通して、毎週木曜日に2時間のウィクリーセミナーがあり、その業界の第一人者(ゲストスピーカー)の話を聞く。例えば、eスポーツやナイキ、FOXスポーツなどがブランディングをどのように行っているのか等の業界の最前線の話が聞ける。
様々な都市へ企業訪問の機会も魅力的だ。第一タームはポートランド(ナイキやアディダス)、第二タームはシアトル(マイクロソフトやアマゾン)というように色々な企業・場所へ行く。ほかにもロサンゼルス、ニューヨーク、最近ではアジアにも力を入れており、東京、中国にも行ったことがある。そこでどこで働きたいのか、具体的には都市で働きたいのか、田舎で働きたいのかなどを感じてもらいたい。

Q:卒業後はどのようなキャリアパスが多いですか?

Jared Barlow氏Jared Barlow氏

スポーツ用品マネジメントコースの卒業生はスポーツ用品に関連した企業に就く。
MBAの卒業生は大きく3つに分けられる。施設・グッズ、スポンサーシップ、そしてチーム・リーグだ。その中でもVISAやアメリカンエクスプレス、インテル、グーグル、アマゾンなどの大企業はスポーツの部署があるため、スポンサーシップ企業に関する就職が多い。

編集後記:インタビューを終えて

登場人物ASG事務局・秋田

スポーツ用品マネジメントコースという特徴的なコースがあり、将来、ナイキなどに就職したい人にとっては最適なプログラムだと思う。また、ヘイワードフィールドという素晴らしいスタジアムがあり、スポーツマネジメントを勉強するには良い環境で、是非行きたい場所の一つである。

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