プロフィール

・1986年東京都生まれ

・現在地:東京(日本)

・現職:イニエスタ メソドロジー事業
(楽天株式会社)

・海外在住歴:2年(アメリカ1年、イギリス1年)

今回、SPORT GLOBALの翔子さんからお話をいただき、自身の経験を寄稿させていただいております。「SPORT GLOBAL」という、しっかりとした、これからのメディアのため、真面目に記載させていただきますが、もう少し緩く、細かく斎藤兼という人間の歩みを知りたい方は是非noteの方をご覧ください。

主な経歴

国際基督教大学教養学部卒。2009年新卒でヤフー株式会社に入社し、広告本部にてリスティング広告の海外クライアントのアカウント管理やスマートデバイス戦略部としてソフトバンクグループとの連携、マーケティング部で各種サービスのプロモーションを担当。2014年に退社し、リバプール大学へ留学し、Football Industries MBA(通称FIMBA)を取得。2015年からカタパルトのビジネス開発マネージャーとして日本や韓国でのGPS型トラッキングシステムをスポーツチームに向けて導入推進。2019年8月より楽天株式会社に入社し、FCバルセロナやヴィッセル神戸のスポンサーシップアクティベーションを担当。2021年2月より現職。

海外留学①マサチューセッツ大学アムハースト校

大学に入り、スポーツビジネスに興味を持ち、沢山本を読んでいたりしましたが、やはり「スポーツビジネス=アメリカ」というイメージがあり、アメリカで勉強してみたい、という考えがありました。大学2年時に交換留学の説明会に参加すると、スポーツビジネスでトップクラスのマサチューセッツ大学アムハースト校もリストに入っていたため、無邪気に応募してみたら、受かりました。
大学は本当にアメリカでもトップクラスで、キャンパスの施設はもちろん、講義の内容も一流でした。「スポーツエージェンシー」や「スポーツPR」という現場で活躍されていた講師が実践も交えてスポーツの仕事について教えてくれたり、その頃から日本で最近話題の差別問題なども取り上げた授業もありました。
授業外では沢山本場のアメフト、アイスホッケー、バスケットボールなどが見れましたし、キャンパス内での大規模サッカーイベントにも携われたので、非常に有意義な一年間となりました。

海外留学②リバプール大学

新卒からIT企業で広告やビジネスの仕事をしていましたが、一瞬スポーツの仕事に携わることができ、スポーツビジネスに携わりたいと思い出し、リバプールに留学することにしました。元々FIMBAについては知っていましたが、お金も経験も貯まって、30歳手前のこのタイミングがちょうどいいと考えました。
ネット上で色々と調べられる時代において、FIMBAでは勉強に関しては多くを求めていませんでしたが、自分が愛するフットボールの本場に身を置いて、将来に繋がる仲間を沢山作ることに加え、MBAを取得できることが大きなポイントでありました。
このコースではMBAだけあって、サッカーにおけるビジネスを学ぶことができ、例えばサッカークラブの損益計算書(PL)やバランスシート(BS)などを見て、ケーススタディを行うなどしました。その他にも通常のMBAモジュールのファイナンスやマーケティングの授業も受け、幅広くビジネスについて再度理解することができました。
勉強以外は同期とサッカーをしたり、飲みに行ったり、沢山旅行をしたりと、楽しいアラサー学生ライフを過ごしていました。

インターンシップ:リバプールの小さなマーケティング会社「UNIFORM」

FIMBAを卒業するためには卒業論文かWork Based Project(以下、WBP)という、インターンなどで経験を積みながらレポートを提出する必要があります。自分は最初からWBPをすることを決めていましたが、教授の紹介でリバプールにある小さなマーケティング会社の「UNIFORM」を紹介していただきました。
そこは、今後スポーツ業界のクライアントを増やしたかったため、スポーツとテクノロジーの未来をテーマにしたホワイトペーパーを書きあげる目的があり、インターンとして、3ヶ月でそれを書き上げるためのリサーチやインタビューを多数行いました。
学生の特権を利用し、普段であればあまりインタビューできない方々に話が聞けたり、当時のスポーツテックのことをとことん調べ倒しました。最終的に大学に提出したのは、ホワイトペーパーとほぼ同じ内容のレポートで、個人的には非常に濃い3ヶ月となりました。

帰国後の就職~現在

卒業後は海外で就職したいと思っていましたが、留学中に生活費や旅行でお金が底をついたので、帰国しました。とはいえ、インターン中にスポーツテック企業を色々と調べていたため、その中でGPSのトラッキングシステムを提供しているカタパルトというオーストラリアの企業に応募してリバプールで一時面接を終えていたため、最終面接を日本で残していました。そういった運もあり、タイミングも合ったことで、無事採用してもらえました。
今までIT企業にいた事、スポーツに興味があること、今後トレンドになるであろうスポーツテックという分野ということの他に、会社としてほぼ未開拓なマーケットで事業開発をしていくことがチャレンジングと思いましたし、成長できると思いました。FIMBA卒業後、直にスポーツ企業で働けたのはすごくよかったですし、色々なスポーツチームや大学の方々とつながりを持てたことは今後にも役に立つと思っています。
3年カタパルトで働いた後、縁があり、楽天でFCバルセロナとヴィッセル神戸のスポンサーシップアクティベーションの仕事をさせていただき、スポーツビジネスを違う視点で経験させてもらうことができました。そして、現在は同企業にて、アンドレス・イニエスタという世界的にも有名なサッカー選手の権利を活用するビジネスや、彼のデザインしたサッカースクールの運営に携われています。

「海外」に触れるということ

自分は幼少期に英語を習い始め、高校までインターナショナルスクールにしか通っていませんでしたので、学校自体が「海外」にいるようなものでした。そのような環境にいると、様々な価値観や考え方に触れることができ、その中で自分はどんな立場だろう、と考えるきっかけになるし、それを主張することの大事さもわかるようになります。
それでも海外で経験を積みたかったのは、スポーツビジネスの本場に触れるためでした。もちろん日本でも鳥肌の立つような素晴らしいスポーツに触れる環境が沢山ありますが、どうしても海外の現場に比べるとその熱狂やスポーツの本質と、ビジネスのバランスが見えくい部分があると思ったからです。
前述したように、スポーツビジネスに関しては、家でもネットを探れば勉強できる時代です。しかし、スポーツやスポーツビジネスを「体感」することは、その場にいないとできないので、個人的にはまだまだ色々な所に出向き、あらゆる熱気を肌で感じたいと思っています。それを経験することで、考える幅も増えるし、自分の伝えようとしていることに納得感も持てるようになるので、海外に触れることで成長ができると信じています。
今までは2回勉強のために海外に行っているため、次は是非仕事で海外に行ってみたい、というのが個人的な夢です。

好きな言葉

笑う門には福来たる

関連URL

斎藤兼さんのTwitter

斎藤兼さんの推薦書TOP3