プロフィール

・1990年大阪府生まれ
・現在地:東京(日本)
・現職:セールスマネージャー(Uber)
・海外在住歴:1年(イギリス)

学生時代

元々野球部出身だったが、2005年トヨタカップでのスティーブン・ジェラードのプレーを見てから彼の虜になり、やがてリバプールFCの大ファンになった。そして、その中でプレミアリーグ、サッカービジネスに興味・関心を持つようになった。
大学時代は、特に部活やサークルに入るわけでもなく、平凡な毎日を過ごしていた。しかし、その中でも唯一毎週楽しみにしていたのが、プレミアリーグを見る事だった。そのように、特に目的もなく生きていた自分だったが、大学時代に必ずやりたかったことの一つが、現地アンフィールドでリバプールFCの試合を見るということだった。大学3年生の夏休みに、ヨーロッパ10ヶ国を周遊した際、初めて訪れるヨーロッパ、そして憧れのイギリス、リバプールという街に、ただただ興奮した。

就職①:製薬会社にMRとして就職

大学卒業後、内資系の製薬会社に営業職として就職した。就職活動が始まる前に、留学に行きたいという気持ちがあったが、当時は明確な理由や目的もなかったため、断念した。「働く」という事に、いまいちイメージを見出せないまま就職活動を終えた自分にとって、就職活動は正直満足のいくものではなかった。
そのような甘い考えで入社したが、社会人として非常に大切な物を学ぶ事が出来た。それは社会人としての基本的なマインドセットであったり、交渉スキルと言ったハードスキルである。商談する相手がドクターという事もあり、いかにして短い時間で相手が求めている情報を与える事が出来るかという事を常に考えていた。更に、大病院での営業活動となると、目当てのドクターに話せる時間はわずか5分だったりする。その5分の間に、いかにして相手のニーズを引き出し、製品の採用まで持っていくのかという事が重要になってくる。このように緻密に行動計画を練るという考え方は、留学時代にも活きた。

海外留学:FIMBAに進学

職場に不満は一切なかったが、同時に「いつか留学したい」という想いが消える事は一日もなかった。「留学する」と言っても、このご時世、語学留学であれば、わざわざ会社を辞めずともオンライン会話で十分だし、会社を辞めてまで留学に行くのであれば、本当に自分が学びたいと思える、かつ、自分のキャリアに繋がらないと意味がないのではと考えていた。そんな中、たまたま新聞でFIFAマスターのことが書かれている記事を読んだ。今思えば、その記事が自分の人生を変えたと言っても過言ではないと思う。世の中には、こんなに魅力的な大学院コースがあるんだと衝撃を受けた。そこから色々と調べ、FIMBAにたどり着いた。当時は、サッカービジネスを専門的に勉強したい&リバプールという街に昔から憧れがあったという理由から、FIMBAを目指す事にした。また、MBAという資格を取得できるという事も決め手の一つになった。
そして、そこからは働きながら毎日英語の勉強を行い、同時に情報収集と準備を進めていき、2017年の12月に合格発表があった。

インターンシップ:オランダ発ベンチャー企業『MyCujoo』

9月から始まるFIMBAの授業だが、年をあけて1月後半から、自分の修士論文のテーマに真剣に考えるようになった。授業やゲストスピーカーからの話を聞きながら、今、サッカー産業やスポーツ産業ではどのような事がホットな話題なのかを掴むようにしていた。その中で、リバプール大学の教授やクラスメートとも話し合いながら、徐々にテーマを絞っていった。
結果、色んな方々経由で、辻翔子さん(MyCujoo)を紹介してもらった。修士論文の趣旨を説明し、データを採取させて欲しい事を伝えた結果、修士論文活動に協力頂ける事と同時に、インターンシップの機会も頂いた。
そして、座学のモジュールが全て終了し、いよいよWork Based Projectに取り掛かる事に。インターンシップは日本で行う必要があったので、帰国前にアムステルダムのMyCujoo本社にて研修を受けさせてもらった。生まれも育ちも日本の自分にとっては、「オランダのベンチャー企業でインターンシップができる(しかも自分の好きなサッカー関係で)」という事で、とても興奮したのを今でも覚えている。日本に帰国後、インターンシップを行いながら、修士論文を執筆するという生活を約5ヶ月おこなった。MyCujooで収集したプライマリデータも論文に盛り込み、満足できる仕上がりだった。インターンシップ中大変な事もあったが、楽しさの方が圧倒的に上回っていたし、本当に貴重な経験になった。今の仕事にも役立っている部が大いにある。改めて、この機会を与えて下さった翔子さん、MyCujooの皆さんに心から感謝を述べたい。

MyCujoo アムステルダム本社
就職②:Uberに就職

さて、インターンシップを終えて、いよいよ就職活動。渡英する前は海外での就職も視野に入れていたが、1年間海外で生活をした結果、日本で働きたいと思うようになった。
そこで、いわゆる就職活動の軸は「サッカー(スポーツ)×勤務場所が日本」という事になる。早速、就職エージェントなどに登録してみたものの、その軸に該当する求人は多くはなかった。誤解のないよう言っておくと、スポーツ関連の職業は沢山ある。ただ、帰国時点で自分が満足できそうな「仕事」という観点で言うと(職務内容も含めて)多くはなかった。そのような状況の中、必ずしも帰国した直後、サッカー(スポーツ)関連で就職する事に執着する必要もないのではないかと考えが変わり、一度『サッカー(スポーツ)』と言うフィルターを就職の軸から外す事にした。
そうなると、当然だが就職先の選択肢は大きく広がる。ちょうどそのタイミングで、LinkedIn経由でUberから連絡があり、ひとまず話を聞いてみる事に。最初はそこまで興味がなかったが、企業の先進性であったり、成長性はもちろん知っていた。また、面接を通じて、一緒に働きたいと思えるような人がいた事と、成長できる環境が整っていると考えた事が最終的な決定要因となった。
また、フランスのLigue 1のメインパートナーに2020-21シーズンからなるという事も知っていたので、自分が勉強してきた内容と全くかけ離れる訳ではないと思えた事も、理由のうちの1つである。
将来的には、このようにスポーツとは異なった業界( Uberはタクシーアプリのイメージが強いが、ビッグデータを抱えているITカンパニー)で学んだ知識を活かして、チャンスがあれば、スポーツ業界で働きたいと考えている。

海外進出して良かったこと

改めて日本の良さ、グローバル環境における「日本」という国のプレゼンスの高さを知れた事。そして、自分が日本人である事に誇りを持てるようになった事。
また、グローバルな環境で、日本人としてどのような事が期待されている、どのような点で貢献できるのかを客観的に見えるようになった事。一方で、グローバルな環境で働く際に、自分がまだ足りていないスキルなども知れた。
今後、自分のキャリアを考えた時に、100%ドメスティックな環境で仕事をする事はおそらくないと思うので、上記のような事に気付けたのは良かったと思う。

海外進出して苦労したこと

クラスメートとのグループアサインメント。期限を守らなかったり、文化が異なるためか、最初は苦労したが、それも徐々に慣れてくると大きな問題にはならなかったし、それ以外は特になかった。語学も完璧ではなかったが、そこで苦労する事はほとんどなかった。大学院留学であれば、英語は完璧でないといけないと思ってる方がおられるかも知れないが、実はそんな事はない。大学側から求められている英語の基準を超えていれば、大きな問題にはならないと思う。

後輩たちへのアドバイス

「やらない後悔より、やる後悔」だと考えています。「あの時、留学に行ってたら人生変わってかも」のように後悔しながら人生を過ごす事ほど、窮屈で辛い事はないと思う。更に、ここで紹介しているような大学院への留学であれば、少なくともステップダウンになる事はないので、しっかり準備を行えば、そもそも「失敗」というのは存在し得ないと思います。
また、語学はもちろんですが、それ以外にわかりやすいハードスキルを身につけおくと良いと感じる。会計学なのか、プログラミングスキルなのか、人それぞれで良いと思うが、分かりやすいスキルを身につけておくと、どんな環境でも何かと重宝されやすい。
自分みたいに日本で生まれ育って、英語も入学基準に満たしている程度でも、満足できる留学生活を送る事が出来たので、語学力で渋っているのであれば、是非一歩踏み出して欲しいと思う。

好きな言葉

It always seems impossible until it’s done.
(何事も成功するまでは不可能に思えるものである)

Nelson Mandela

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