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概要

今までゲストに話してもらったトピックの中には、海外で生きるために必要な要素として、順応性やリスペクトというものもありました。それらはつまり、海外で生きるということは、自分はその国で外国人として、そしてマイノリティーとして生きるということなので、その国の文化や環境に順応することや、その国の人々や状況を尊重して生きていくことが大切だ、ということです。

しかしとはいえ、これだけはゆずれないもの、ゆずってしまうと自分としてのアイデンティティを失ってしまうとか、理由はともかくゆずろうにもゆずれないもの、だとか、もしかしたらそういうものがあるかもしれません。そこで今回のセッションでは、ゲストが海外に住んでいてこれだけは「ゆずれないもの」に注目して、話を伺っていきたいと思っています。

また、今回はスケジュールの都合上、ゲストの本村由希さんと中野遼太郎君お二人が一緒に収録できる機会に恵まれなかったため、遼太郎君のみが収録に参加してくれています。そして、助っ人として、SPORT GLOBALのメンバーから、マッスル阿部マッスルでおなじみの阿部博一君が参加してくれています。

阿部君は元プロサッカー選手で、現在は私と同じくAFCアジアサッカー連盟に勤めながらマレーシアで海外生活をしているので、ゲストの遼君とは特にサッカーという面で共通点があるかもしれません。そういうところで発生するシナジーが、今回のセッションをより盛り上げてくれました!

ポッドキャスト「海外で生きる」第10回、是非お楽しみください!

出演者のプロフィール

椙山正弘(スギヤマ・マサヒロ)
マレーシア在住、アジアサッカー連盟(AFC)勤務
スポーツマネジメント博士号(マレーシア大学)
登場人物B

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中野遼太郎(ナカノ・リョウタロウ)
ラトビア在住、ラトビア1部リーグFKイェルガヴァでコーチとして活動
プロサッカー選手時代はドイツ、ポーランド、ラトビア、タイの7クラブでプレー
登場人物B

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阿部博一(アベ・ヒロカズ)
マレーシア在住、アジアサッカー連盟(AFC)勤務
国際関係学修士号(UCサンディエゴ)、SHC卒業
登場人物B

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第10回のハイライト

海外生活を送る中で、これだけはゆずれないものは?

03:16 「海外での生活中は、海外向けみたいな自分が存在するが、日本人という本来の自分に戻ること、例えば自分一人や家族との時間は大切にしている。」(中野遼太郎

07:25 「アメリカで生活しているときは、一生アメリカで生活していくという意気込みだったので、日本人に対しても英語で話すことを強要するくらい、英語環境に身を置くことが自分にとってゆずれないものだった。」(阿部博一

ゆずれないものをゆずらないことで、自分の海外生活にどのような影響がありましたか?
21:30 「自分は海外にチャレンジしにきてるから、ここでぼろぼろになっても、最悪日本に帰ればいいと思っていた。そういう考えでやっていたからこそ、無茶もできた。」(中野遼太郎)

25:50 「自分は、基本的には海外に出て身一つで勝負するというところへのこだわりみたいなものがあるから、そこに関してはゆずれないというか、負けたくないという想いがある。なので、そういう気持ちで海外に出てきていない人には、負けたくないというモチベーションで生活している」(阿部博一

自分ではなく、周りにいる人、特に海外で生活する日本人の方々に対して、そこはゆずらないほうがいいんじゃないか、そこをゆずらないほうがより生活しやすくなる、あるいはやりたいことができるんじゃないか、と思ったことはありますか?

29:56 「サッカーのプレーヤーとして海外にチャレンジにしにきている日本人の人たちは、ピッチ上ですぐに「ごめん」を言わないように心掛けた方が良いと思う。そうしないと、他の選手たちから「ミスを引き受けてくれる人」という扱いをされてしまうから。」(中野遼太郎

33:10 「例えばミーティングなどで、日本人の人はたまにミーティングが終わった後に「あれってこうじゃない?」とか「あれってこうしたほうがいいんじゃないか?」とか言ってくるが、ミーティング中に言うべきだと思う。海外では、言ったことが全てなので、こう思うということでもしっかり発言しておけば、それを考慮してもらえることもよくあるし、逆に言わなければ、同意しているか意見がないと判断される。」(阿部博一

SPORT GLOBALメンバーから

登場人物A辻翔子さん

二人のコメントは共感できる内容が多く、とても面白かった!私も海外に出てすぐの頃はできるだけ日本人のいない環境に身に置いたり、日本食レストランを避けるようにしたりしたが、今はそれよりも自分を貫くことや、自分の意見をちゃんと伝えることにフォーカスしており、時が経つにつれて譲れないものが変わってきたように感じる。海外で出会う人は「譲れないもの」がはっきりしており、それがアイデンティティに繋がっているような気がするので、私もこれからも譲れないものを譲らずに生活したいと思う。

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