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概要
SPORT GLOBALのポッドキャスト新シリーズ「海外×スポーツビジネスのリアル」では、実際に海外のスポーツ界で活躍している日本人の方をゲストに招き、その仕事内容や経験について話をして頂きます。一人のゲストに対して4回のセッションを行い、各セッションを1か月に一回ずつ公開しています。
シーズン1のゲストは、波多野陽介君。スイスのローザンヌ在住、国際バレーボール連盟に、ビーチバレーボールプロジェクトマネージャーとして勤めています。
第4回目の今回は、陽介君にFIVBでの今後、あるいは彼のキャリアに関する今後の展望などを伺う予定でしたが、予定を変更いたしまして、スポーツ連盟での仕事について深堀していく、スペシャル回をお送りしたいと思います。
FIVBは、222の加盟協会と協力しながら、世界のバレーボール界を管理し、バレーボールの世界大会を開催しています。多くのスポーツにおいて、FIVBのような各国や地域のスポーツ協会を管轄する連盟が存在します。サッカーでは、FIFAという組織が世界全体のサッカー界を統括する団体として存在し、各大陸ごとに大陸連盟というものが存在します。その中で、アジアを管轄するのが、私やスポーツグローバルメンバーの阿部博一が働くアジアサッカー連盟となります。スポーツの種類は違えど、連盟という組織には共通した特徴や業務が存在します。今回は、阿部君にも参加してもらい、スポーツ連盟での仕事や共通した特徴に関して話をしました。
是非お楽しみください!
※ゲストが話してくれた内容は、あくまでゲスト個人の見解です。出演者のプロフィール
第4回のハイライト
- スポーツ連盟あるあるその一、花形業務について。
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03:20「これは人それぞれで意見が分かれると思う。なぜなら、みんな自分が携わっている業務が花形業務であってほしいと思っているから(笑)」(波多野)
03:40「FIVBの場合、大会運営に関連する業務は非常に重要。また、運営資金獲得という面で、スポンサーシップに関連する業務も同様に重要だと思う。さらに言えば、FIVBは国際スポーツ機関なので、財務・法務やスポーツ発展に関わる業務も重要であることは間違いない。」(波多野)
04:52「AFCも一緒で、大会運営に関わる部署が一番大きい。AFCの場合は、大会運営、テクニカル&レフリー発展、所属協会関連業務が、大きな柱となっている。」(阿部)
- スポーツ連盟あるあるその二、各国や地域のスポーツ協会との関わりについて。
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12:36「大会の準備をスムーズに進めるうえで、ホストとなる協会の会長や、事務方トップの専務理事などとのコミュニケーションは非常に重要。誰が意思決定者なのかを把握することが大切で、これを読み違えることで仕事がやりずらくなってしまうケースもある。」(波多野)
14:20「スポーツ連盟は、組織の性質上、ポリティクスな要素が多く関わってくる団体であることは間違いない。特に、各部署のダイレクターレベルの人が、委員会という意思決定グループの人たちとどううまくやっていけるかは、とても重要な能力の一つになる。」(阿部)
15:05 「また、スポーツの競技力と、その国や地域のスポーツ協会の政治力がマッチしないというのも、実際に中に入ってみないとわかりずらい部分かもしれない。」(阿部)
- スポーツ連盟あるあるその三、花形業務について。
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19:27「東京オリンピックもあったので、日本のバレーボール協会とは密にコミュニケーションをとっていたが、自分は日本語でも話せるので、それも功を奏してか特に問題なく良い関係を築けたと思う。」(波多野)
20:00「また、オリンピック関連では、協会だけでなく組織委員会とのやり取りも多くなってくるので、その点では協会と組織委員会で話し合ったことが私のところに上がってくるという関係性もあった。」(波多野)
22:29「大会運営を例に挙げると、最も重要なのは頼りになる現地のコーディネーターがいること。国によってそのレベルに差がある。そういう面で、協会との関係が出来上がっている方が、良いコーディネーターも見つけやすいという現状がある。」(阿部)
SPORT GLOBALメンバーからのフィードバック
国際スポーツ連盟への就職に憧れる方は多いと思いますが、意外と中の人が発信するリアルな情報が少ないのが現状。そういう意味でも、今回のエピソードでは各国協会との関係の築き方、外部のステーキホルダーと関わるときに意識することなど、かなりディープな部分について話してくれたので、とても面白かったです。陽介さん、改めてポッドキャストに参加してくださってありがとうございました!
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今後も定期的に新しいコンテンツを発信して参りますので、ご質問やご感想などありましたら、こちらのお問い合わせフォーム、またはinfo@sportglobal.jpにメールをお送りください。