概要

■設立年:1850年 

■運営機関:セントメアリーズ大学・大学院(St Mary’s University)

■場所:英国Twickenham(ロンドン南西部)

■URL: 公式ホームページ

セントメアリーズ大学・大学院の特徴

英国St Mary’s 大学・大学院はロンドン南西部の近郊、Twickenhamという街にある。スポーツ施設がとても充実している当大学は、スポーツ科学学生や学生アスリートへの支援も手厚い。卒業生には、2度のオリンピックチャンピオンのモハメド・ファラー選手をはじめとした、多くのアスリートを輩出している。2012年のロンドンオリンピック開催時には、日本やアメリカを含めた10カ国のナショナルチームを大会前のトレーニングに迎え、スポーツ分野に特化しているとても魅力的な学校である。
また、学生満足度が英国で2位(Sunday Times Good University Guide 2020調べ)、スポーツ学科の学生評価が英国内で4位(Which? University Student Survey 2019調べ)と、近年における学生からの評価が高い、これからの進化が期待できる学校である。
インターナショナルスポーツジャーナリズム、スポーツバイオメカニクス、スポーツ生理学、スポーツ栄養学、スポーツ心理学など、スポーツに関する多くのコースを提供している。更に、チェルシーFCと共同で運営している2年間のプログラムでフットボールのコーチングも当大学で学べる。

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MSc Applied Sport Psychology について

コース期間:
– Full time course : 2セメスター(例:1セメスター×1年) 
– Part time course : 4セメスター(例:2セメスター×2年) 

入学時期:9月入学のみ

授業料:£13,950(デポジットの£2000込み)
※2021-2022年度の参考金額、年によって異なる

コース概要
実践スポーツ心理学の授業は5モジュールと卒業論文(dissertation)に分かれる。それぞれのモジュールは心理学の定理や実践的なメソッドを週一回の講義とIndependent Study(自主学習)などを通して学ぶ。各モジュール様々な形のcoursework(小論文、インフォグラフィック作成、プレゼンテーション等…)で評価を得る。

■概要
英国内でも数少ない英国心理学会British Psychological Society (BPS)公認のスポーツ心理学プログラムを学べる。英国では、公認のプログラムを学んだ者のみ、その後の研修期間(2年から4年)を経て公認ポーツ心理学者の資格を取ることができる。スポーツ心理学は、テレビ越しや、スタジアムの客席からみるスポーツの世界を心理学の視点で興味を持ち、選手に限らず監督や関係者のパフォーマンス向上、選手やその家族、大切な人の心のサポート、思春期の若手育成について、など…様々なスポーツ×心の問題を研究する学問。近年では、数値や分析にを頼りにした実験以外にも、当事者のお話を直接聞いたり、数字だけでは表現できない心の深い部分も社会学的アプローチを飛躍的に取り入れたりと、どんどん進化している。

MSc Applied Sport Psychologyの特徴

教授と授業の幅の広さ。各教授が違うエリアで活躍している研究者かつ現役の心理学カウンセラーなので、各科目、授業において最新の情報を得られる。その為、卒業論文を書くのにあたって、自分で好きなテーマを自由に選べる。指導教官(supervisor)以外の教授に気軽に相談ができるので、スポーツ心理学という分野を広く深く学ぶことができる。

コースの名前の通り、現場で使える実用的なスキルを教授と一緒に学べる。定理はもちろん、授業で学ぶ研究結果などをどのようにして生かすか?(– how to fill the gap between the theoretical knowledge and the practical application -)ということを軸に全モジュールが構成されている。例えば、カウンセリングスキルの授業では、毎クラスに実践練習をする。授業内容の理解を深めるだけではなく、学生期間を終えた時の職業としてのプロ意識と即戦力を高めてくれる。

大学卒業後の就職することを見据えたプログラム。卒業生との関わりも多く、公認スポーツ心理学者への道のり、卒業後どのようにてプロチームや英国スポーツ研究所に就職したか等、生の声が聞ける。また、大学自体がスポーツに力を入れていて、学生アスリートも多く在籍しているため、学校のアスリートの元でインターンシップをするチャンスがある。(選考あり)その為、次世代の若い層のコネクションを作るのに好環境。

入学情報

■受験資格
①心理学関係またはスポーツ関係(スポーツ科学等)の学士課程で、ファースト・ディグリー2:1(First Degree 2:1)以上の成績で卒業。心理学以外の学士卒業生は受けた授業の中にスポーツ心理学があることを条件とする。
②英語スキルIELTS Overall 最低6.5, リスニング、リーディング、ライティング、スピーキング各科目で最低6.0が必要。

■選考プロセス
オンライン申し込み(大学のウェブサイトまたはUCASを通して)

必要書類
受験に当たって
・大学卒業証明書(英文)、成績表(英文)、推薦状2通(英文)、自己推薦文cover letter(英文)、履歴書(CV)
・推薦状はアカデミック1通、職場上司から1通が望ましいと言われますが、私は大学の学部から2人の教授から書いていただきました。
・履歴書は英文でも、イギリス式の書き方を参考にする。
・自己推薦文は志望動機書でもあるため「なぜこのコースでないといけないの」を簡潔に説明し、自己推薦として、将来的なキャリアプランをコース内容と紐付けて説明することをお勧めする。また、卒論(またはその後の研究)のテーマや興味がある分野を書くのも良し。
・英文の文章構成は必ずネイティブチェック(proof reading)を入れることをお勧めする
上記の書類を提出後、合否の連絡がくる。合格見込み(条件付き合格)の際、IELTSスコアなどの追加の書類を提出する必要がある。ビザ発行のためには無条件合格が必要なのでできるだけ早く全ての書類を準備することが望ましい。

■Unconditional offer (無条件合格) をもらうにあたって
IELTSスコア証明提出
・心理学系の学部の卒業生は英国心理学会(BPS)の学部卒業生メンバーシップ(Graduate Membership of the BPS)へ登録。その他の学部の卒業生は免除されるが、卒業後、それ同等の資格を取る必要がある。
・大学へのデポジット(£2000)の支払い、入居先の申請、ビザに必要な分の金額が銀行口座に入っていることの証明書の提出。
=>全書類提出次第、ビザ申し込みのためのCAS(Confirmation of Acceptance Studies)が発行される。CASが発行されるとビザ申し込みへ。

コース内容

以下は必須科目のみ。

Semester 1Semester 2
Professional and Counselling SkillsPsychological Skills II: Theory and Application
Psychological Skills I:
Theory and Application
Applied Motor Skills
Research MethodsSocial Psychology of Sport:
Interpersonal and Group Processes
Research Project (dissertation)Research Project (dissertation)

お役立ち情報

■場所・アクセス
最寄駅はStrawberry Hill駅(徒歩5分圏内)
その他にも、Twickenham駅(徒歩20分)やTeddington駅(徒歩18分)からも近い。

■街・暮らし
Twickenham駅からロンドンまでNational Railwayで直通25分。住宅が多い静かなエリアでありながらも、土日以外の授業がない日でも気軽にロンドン市内に行くことができる。観光やショッピング、スポーツ観戦や観劇などに英国留学を満喫するのに最適。
治安も良く、カフェやパブなどの小さなお店がたくさんあるので、現地のイギリス人とも安心して触れ合えるとても住みやすい街。
Kew Garden, Richmond Park, Bushy Park 等、大きな公園もあり、緑豊か。場所柄なのか、ランニングやサイクリングをしている住民が多く、学校だけではなく街全体がスポーツ好きなのだなという印象。

現役生から一言

現時点で日本人留学生とは出会っていないのですが、アメリカやジャマイカなどからの留学生と仲良くしたりと、国際的にオープンな大学です。
今年はコロナウイルスで例年と変わる部分も大きくあると思うのですが、学生に寄り添ったサポートがしっかりしていて、とても良い環境の中で前期を終えられました。

広瀬ことねさん(2020年9月入学)