概要

コースの正式名称:ライス大学スポーツマネジメント学部(学士のみ)
■大学名:ライス大学(Rice University)
■場所:アメリカ合衆国テキサス州ヒューストン
■設立年:1912年
コース期間:4年間(単位取得状況による)
■入学時期:8月入学
■授業料:年間 $50,310
■URL:公式ホームページ

ライス大学を選んだ理由

私は慶應義塾大学の交換留学制度でライス大学に留学しました。ライス大学を選んだ理由は3つあります。
①アメリカトップのスポーツマネジメント学部
②アメリカ4番目に大きい都市にある
③少数精鋭の授業

まず、アメリカの大学の中でもスポーツマネジメントが学部として確立されているのはごく一部です。その中でライス大学は2020のスポーツマネジメント学部ランキング(Niche)で国内1位を獲得しています。他の大学に比べ、インターンシップを含んだ実践的なアプローチが評価されています。その上、ヒューストンという大都市にあるため、プロスポーツチームや企業でのインターンシップ・人脈作りがしやすい環境です。最後に、ライスは全校生徒(学部生)約4000人の小規模な大学です。70%以上の授業が20名以下のため、教授や他の学生との距離が近いのが特徴です。

Nicheが発表したアメリカのスポーツマネジメント学部のランキングでライス大学が1位を獲得

コース内容

ライスのスポーツマネジメント学部は、「スポーツビジネスに特化した学部」です。会計、マーケティング、法律、データ分析などの学問を、スポーツ産業の視点から学ぶことができます。それに加え、ライスではインターンシップに力をいれており、ヒューストンにあるプロスポーツチーム(Houston Astros, Houston Rockets等)をはじめ、NikeやAdidasのような企業にも生徒を送り込んでいます。私も留学中、学部の授業を取りながら現地のマーケティング会社でインターンシップを経験することが出来ました。

ライスでの生活は、学びと刺激に満ち溢れていました。アメリカの大学の特徴は、日本の大学に比べ、各学期に履修する授業数が少ないことです。その代わり、週に複数回同じ科目があるため、深くその教科について学べます。特に、Tom Stallings教授の授業 “Sport Management Practicum”は記憶に残っています。教授の圧倒的な熱量、いつ当てられるかわからない授業進行で、常に万全の準備をして授業に向かっていました。NikeやMLBに勤める卒業生を招いたゲストレクチャーも新鮮でした。授業後には1対1で話を聞き、ネットワーキングができるなど、少数精鋭ならではの利点だったと思います。

課外活動

私にとって一番の経験は、ライス大学野球部でのインターンシップでした。私自身、高校まで野球をし、大学では体育会ラクロス部に所属しているため、アメリカトップレベルの大学生がどんな環境でプレーしているのか興味を持っていました。教授に相談したところ、すぐにAthletic Department (体育会本部のようなもの)に連絡して下さり、ソーシャルメディアインターンとしてチームに携わることになりました。主にチームのインスタグラムの投稿・管理や、写真撮影・編集を任されていました。選手たちは私に対し一部員のように接してくれ、練習だけでなくパーティや夕食を通じて仲を深めることが出来ました。「スポーツで働く」楽しさを身をもって経験できたと共に、プライベートの“American College Life”を体験できたのは、インターンシップを通して出会えた彼らのおかげです。

体育会の選手はスポーツ推薦で入学しているため、基本的に一般生徒はチームに入ることが出来ません( NCAA 1部の場合)。その代わり、Club Sportsという、日本のサークルのようなものがあります。日本のサークルと違い、各学校1競技につき1チームしかないため、他大学とリーグ戦を行うことができます。私はライスのClub Lacrosseに所属し、自らプレーを続けることができました。遠征でアラバマ州やルイジアナ州に行き試合をした思い出は一生忘れないでしょう。ライス大学の代表として、チームの勝利に貢献できたことが嬉しかったです。

なにより、私はスポーツを通して、多くの人々と繋がることが出来ました。お世話になった教授、インターン先の上司、野球とラクロスを通じて出来た友達は私の一生の財産です。1年間という短い期間でしたが、北米スポーツビジネス・文化についての知識を深めると共に、スポーツの持つ力を改めて体感することが出来ました。ライス大学はアメリカトップの教育機関として、スポーツ、勉強、インターンシップの全てに力を入れています。その上、少数精鋭なので、留学をするには最適の環境だと思います。

記事・情報提供:大友快(2019年にライス大学スポーツマネジメントコースに交換留学)