※この記事は2021年9月20日にSPORT GLOBALメンバー秋田・辻がサウスカロライナ大学のStephen Shapiro教授に行ったインタビューをもとに作成。
概要
◼プログラム名:Master of Science in Sport and Entertainment Management(MSEM)
◼︎場所:コロンビア/サウスカロライナ(アメリカ合衆国)
◼︎入学定員:30名
◼︎URL:公式ホームページ
▶サウスカロライナ大学Master of Science in Sport and Entertainment Management (MSEM)の日本人卒業生、長岡知遥さんのインタビュー︎を読みたい方はこちらへ
South Carolina大学の特徴
その1:スポーツだけではなく、エンターテインメント業界全体に焦点を当てたプログラム
我々は全てのレベルのスポーツとエンタテインメントに力を入れている。プログラムの名前にスポーツだけではなく、エンターテインメントの文字が入っているのがこのプログラムのユニークな点だ。このプログラムで最終的に教えるのは、ライブイベントのビジネス面である。なので、スポーツは確かに強調したいところだが、音楽や映画、フェスなどライブイベントも対象としている。将来的に音楽や映画業界に進みたい学生もいる。
その2:プロスポーツクラブの元社長2名含む経験豊富な教師陣
学生は経験豊富な教師陣から手厚いサポートを受けられる。教師陣は全員スポーツもしくはエンターテインメント業界の最前線で活躍してきたプロフェショナルであり、マーケター、施設マネージャー、プロモーター、チーム会長、弁護士、代理人など、バックグラウンドは多種多様だ。
修士課程には3つの学ぶメリットがあり、「知識」·「クラス外でのイベント経験」に加えて·「ネットワーキング」がある。教師陣にプロスポーツチームの前プレジデントが二人もいるのは大きな強みだ。NBAウィザース元社長のSusan O’Malley教授とNFLパンサーズ元社長のDanny Morrisonk教授だ。この2人はレベルの高い授業を教え、就職活動でも学生をサポートしている。
その3:充実したキャンパスライフ
Stephen Shapiro教授
サウスカロライナ大学のキャンパスはとても美しい。1801年に設立された伝統的かつテクノロジーが融合された素晴らしい建物である上に、安全なキャンパスなのでお勧めだ。
入学情報
◼︎必要書類
・最新の履歴書
・キャリアの目的とMSEMによってその目的にどのように達成できるかを説明したステイトメント(1〜2ページ)
・最低2通の推薦書
・大学の公式成績証明書(GPA3.0以上が理想)
・GMATもしくはGREのスコア
・TOEFLもしくはIELTSのスコア
※1年以上の就労経験が望ましいが、必須条件ではない。奨学金のプログラムも多くあり、学生に対する援助の姿勢がある。
インターナショナルな学生が多く、中国、日本、カナダ、ブラジル、コロンビア、英国、カタール、UAEなどの学生との国際交流が期待できる。我々は30人しか取らないので、競争率は高い。英語のスキル(TOEFL)はもちろん重要で価値はあるだが、それに加え、ステートメントにおいて、あなたがどんな経験をしてきたのかを共有してほしい。それがどのようにスポーツエンタテイメント業界に活かせるのかしっかり描けると良い。そして、スポーツ産業への情熱を魅せることだ。ただの熱狂的なスポーツファンは求めていない。
プログラム内容
サウスカロライナ大学のMaster of Science in Sport and Entertainment Management (MSEM)はスポーツおよびエンターテインメント業界で活躍する学生を輩出するためにデザインされた、合計36単位のプログラムである。
◼︎施設マネジメントを強みとしており、ほかのどのプログラムよりも包括的な分析を提供している。
◼︎将来の人材を育てるべく、学生のマネジメントおよびリーダーシップスキルの構築にも力を入れている。
◼︎単位の取得方法に関しては2パターンある:
・修論あり:必須科目21単位、修論6単位、選択科目9単位
・修論なし:必須科目21単位、選択科目15単位(スポーツ&エンターテインメントマネジメント学部外の科目は最大9単位まで)および総合試験
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学べる範囲のサイズも我々の強みだ。学部で1200、修士課程で70、博士課程で15の専攻があるので、サウスカロライナ大学の中の大きなネットワークが使える。プログラムの拠点となっているコロンビア(サウスカロライナ州)にはプロスポーツチームはないが、キャンパスから1時間半離れたところにあるシャーロット (ノースカロライナ州) にはNBAのCharlotte HornetsとNFLのCarolina Panthersがあり、そことのプロフェッショナルのコネクションはある。コロナ禍の影響はかなり大きいが、スポーツをライブ配信で楽しむ人が増えており、いかに安全な環境で、スポーツ会場を楽しませることが最優先だ。パンデミック下でもどのようにクライアントの要求を解決できるか、我々のマーケティングクラスでも議論している。それがリアルワールドでの勉強にもなる。
卒業後の進路
MSEMを通して、学生は就職に繋がるようなネットワーキングの機会を得ることができる。プログラム期間中にColonial Life Arena、Williams-Brice StadiumやTownship Auditoriumなどの施設でキャリア体験を積むことができる。また、South Carolina Athletics、Lexington County Blowfish,、Columbia Fireflies,、Learfield IMG College,、AEGやLive Nationなどのスポーツ・エンタテインメント団体とのネットワーキングの機会も提供される。
▶サウスカロライナ大学Master of Science in Sport and Entertainment Management (MSEM)の日本人卒業生、長岡知遥さんのインタビュー︎を読みたい方はこちらへ
編集後記:インタビューを終えて
ディレクターかつ教授のステフィンさんはとても真摯に答えてくれた。日本人の学生も紹介してくださった上、コロナ下でのスタジアムまで情報をシェアしてくださった。プログラムの内容が充実しており、キャンパスも素晴らしい。個人的にはかなりポイントは高い。