SPORT GLOBALポッドキャスト第9回：海外で生きる上で必要な要素として「リスペクト」に注目！

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概要

リスペクトとは「尊敬すること、相手を重んじること」。そして、尊敬とは、「価値あるものに価値を認めること、心服し敬意を表すこと」。

今回は、ゲストが住んでいる国や地域の人たちをどうリスペクトしているのか、あるいは人に限らず、環境や状況をどうリスペクトしながら生きているのか。さらには、リスペクトすることが一体どのように自分の生活に影響してくるのか。そういったところを伺っています。

また、今回はゲストの一人中野遼太郎さんがスケジュールの都合で参加できないため、代わりの助っ人として、SPORT GLOBALメンバーの辻翔子が参加してくれました。辻はもともとゲストの本村由希さんと知り合いで、このポッドキャストに由紀さんを誘ってくれたのも実は辻だったので、お互いを良く知っている二人のシナジーが、今回のセッションをより盛り上げてくれました！

ポッドキャスト「海外で生きる」第9回、是非お楽しみください！

出演者のプロフィール

椙山正弘（スギヤマ・マサヒロ） マレーシア在住、アジアサッカー連盟(AFC)勤務 スポーツマネジメント博士号（マレーシア大学）: 詳細を見る

本村由希（モトムラ・ユキ） イタリア在住、アルファタウリ(F1)勤務 元マンU・リバプールFC勤務、レアル・マドリードMBA修了: 詳細を見る

辻翔子（ツジ・ショウコ） オランダ在住、ELEVEN Sports勤務 FIFAマスター修了: 詳細を見る

第9回のハイライト

現地の人たちをどのようにリスペクトして生活していますか？

03:35 「現地の言葉を話すこと、あるいは話す姿勢を見せることは、現地の人をリスペクトすることだと思う。」（本村由希）

05:40 「生活していく上で必要ってこともあるけど、自分は外国人として、よそ者として生きているわけだから、現地の言葉を話す、勉強するという姿勢を見せるということは、大切なのではないだろうか。」（本村由希）

10:40 「外国人のコミュニティーにずっといるとか、日本人だけでかたまるというのは避けるようにしている。自分の場合は、現地のフットサルチームに入ったり、国内旅行をしたり、現地の行事に参加したりとかして、その国をもっと知るように心掛けている。」（辻翔子）

現地の人に「これだけはリスペクトほしい」ということはありますか？

13:16 「アーギュメント（議論、討論、主張）がウェルカム過ぎる文化、これは勘弁してほしいな（笑）」（本村由希）

17:14 「日本人は、まず相手がどう思うかを考えてから発言するというのがなんとなく染みついている。でもこっち（ヨーロッパ）の人はまず自分ありき、自分の主張をとりあえず言ってみる。相手がどう思うかは、相手の取り方次第、という考え方をもっているかな。」（本村由希）

18:38「時間に対するリスペクトかな。特にスペインで多かったが、プライベートな約束でも仕事のミーティングでも平気で遅れてくる。理由があって遅れてくるのは仕方ないが、理由があるなら事前に伝えてほしい。そしたらこっちもそれに対して準備したり、待ってる時間を有効に使えるのに。」（辻翔子）

現地の環境や状況をどのようにリスペクトして生活していますか？

22:00 「時間の概念だったり、郵便物がちゃんと届かなかったり、電車がいきなりキャンセルになったり。そういうところも、受け入れるしかない。受け入れることが、リスペクトなのかもしれない。」（本村由希）

22:50 「不思議なのが、みんなこれだけ日々の生活で言いたい放題言い合っているのに、なぜか公共サービスにはあまりみんな文句言わない。言っているのかもしれないけど、そしたらなぜ改善されないのだろうか？（笑）」（本村由希）

23:42 「海外で生活するようになってから、時間に余裕をもって予定を立てるようになった。日本にいる時はスケジュールをかっちり組んでいたけど、海外では予定通りに物事が進まないことが多々あるので、そういう自分ではコントロールできない部分をリスペクトしながら生活している。」（辻翔子）

リスペクトすることが、自分たちの生活にどのような影響を与えましたか？

28:12 「例えば、イタリア語を頑張って喋ろうとしていると、同僚からの反応が良かったり、家族の食事会に誘われたり、イタリア社会になじめるきっかけになっているかな。きっと、現地の人も、あっ、この人は我々の中に入ってこようとしているんだ、ってわかるんだと思う。」（本村由希）

29:52「人に会う前にその人のことについて調べてから会うように心掛けている。そうすると、相手にもそれが伝わり、心を開いてくれる。スペインでは仕事でサッカー選手にインタビューも行っていたが、事前にその選手のことをしっかり調べていくことで、より深い話ができた。」（辻翔子）

質問コーナー【ゲストへの質問、随時募集中！！】

マッスル阿部

Q: 海外で働く日本人が、より上のポジションで活躍するために必要なことは？

本村由希さん

話す力。おしゃべりする力というか、雑談力かな。こっち（ヨーロッパ）の人は面接でもがんがん自分をアピールしてくるし、かっちりした年功序列がないので、若い人でもどんどん自分のやり方を押してくる。日本人はそういう面で基本遠慮がちだから、それが海外で日本人のプレゼンスが低いということに関係しているのではないかなと思う。(33:57)

辻翔子さん

もっとストレートに、自分のキャリアパスに関して上司と話をするようにすることは大切だと思う。そうすることで、自分が次のポジションに行くために必要な要素に関してフィードバックをもらえるし、実際ポジションに空きが出た時に自分を考慮してもらえるきっかけにもなりえるから。(36:34)